21Aug
お盆の前後には一回読んどこうというくらい定番の最後の地球人の物語。
中盤の決心するところもギュッと来ますけど、クライマックスのシーンにくると何度読んでも泣いちゃいます。
女の子の名は貝島歩(カイシマ アユミ)。
16歳。
200年の眠りから覚めた時、そこは銀河の反対側の星(惑星サガ)だった。
普通の女の子が異星の人に地球の知識を問われて全部は答えられなくて、地球文明が滅びてしまったことを実感してそれを悔しく思ったり。
自分を一つしかない救命ポッドに乗せてくれた名も無い大人たちの事を思い出して最後の地球人として良いとこ見せようと決めたり。
そしてその星の少年達と地球へ。
もしもこの文字を読める人間が一人もいなくなってしまったら
それが私たちおろかな地球人の運命だとあきらめよう
だが もし
この扉が開くようなことが起こるなら
もう一度やり直したい
その扉が開いた時、彼女は一人じゃなくなった。
もう一人じゃない。
かみさまも許してくれる。
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高河ゆん―初期傑作集 (日本漫画家大全) 約束の夏:『WINGS』1991年10月号・11月号 |