4Dec
少し残してた分をやっと読み終わりました。
ビジネスに絡めて書いてありますけれど、端々に出てくる具体名に思い出が弾けて泣けました。
この機会に具体名からググって興味を持ってくれる人がいると良いな。
プロ野球は付かず離れずだった時期(端的に言うと特定選手を応援して一番応援するチームの勝敗が気になるくらいの時期)もありましたが、今みたいに
- 一軍にはどんな選手がいて「こんな局面になったらこの選手が出てくるぞ」とか、
- 「この選手は試合にはなかなか出てこないけれど、役割から言って毎試合このタイミングに合わせて調整しているはずだから、出てこないことがチームが勝っているってことなんだよ」とか、
- 「ファームでどれだけ調子が良くても、今の一軍でその枠は空いてないんだよ」とか
言っちゃうくらいの密着度は充実感もあり疲労もある濃さでした。
「シーズン終盤になれば、うちがトップに立っている」と言える選手がいることが本当に嬉しい日々でした。
こんなことも経済情勢が許した一面があるので、これからかけられる時間を確保するのが難しくなりそうですが、それでもずっと応援していきたいな。
[抜き書きメモ]
- 「不安もなく生きていたり、絶対的な自信を持っている人間などいない」
- 今日の戦いに全力を尽くさなければ、明日も来年もないだろう。
- いい結果が続いている時でもその理由を分析し、結果が出なくなってきた時の準備をしておきたい。負けが続いた時もその理由を分析し、次の勝ちにつなげられるような負け方を模索すべきなのだ。
- 今日は負けても翌日に戦う力、勝てるチャンスを残すべきではないか。ペナントレースというマラソンのような戦いで、最終的に一位でゴールするために必要なことだ。「一敗は一敗でしかない」と割り切ることも大切。
- 基礎体力が落ちれば、それに伴って技術の進歩も遅くなる
- 自分がいいと思うものを模倣し、反復練習で自分の形にしていくのが技術。模倣とはまさに、一流選手になるための第一歩。
- 大切なのは誰が最初にその方法を行ったかではなく、誰がその方法で成功を収めたか。
- どんな世界でも、かつての「初」を次代が抜き去り新たな「初」が生まれていく。その世界を発展させていくという意味で「初」の価値を再認識すべき。
- 歴史を学ばないということは、その世界や組織の衰退につながる。歴史を学ぶことは、同じような失敗を繰り返さないことにもつながる。
- チャンスをつかめるかどうかには運やタイミングもある。これも事実
- 成長速度には個人差がある。世の中がどんなにスピーディになっても、後進や部下の育成は守るべき順番を守り、必要な時間はかけなければならない。急がば回れ。
- 選手のサインにいち早く気付き、受け止め、次の手を打つ。これも監督の大切な仕事である。
- どんなに強いリーダーも、試行錯誤した時期があった。昔の人と比較ばかりしていたらリーダーは育たなくなってしまう。リーダーを育てるのは私たちにほかならないのだから。
- 勝った負けたという結果よりも、大切なのは選手たちを迷子にしないこと。
- 仕事で目立つ成果を上げようとすることと、人生を幸せに生きていこうとすることは、まったく別物と考えている。大切なのは、何の仕事に就き、今どういう境遇にあろうとも、その物語を織り成しているのは自分だけだという自負を持って、自分の人生を前向きに采配していくことではないだろうか。自分の人生を采配できるのは、ほかならぬ自分だけであり、そこに第三者が介入する余地はない。
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川崎憲次郎facebook:http://ja-jp.facebook.com/people/Kenjiroh-Kawasaki/100002422224191
采配 |
1章「自分で育つ人」になる 1 孤独に勝たなければ、勝負に勝てない…12 2 向上心より野心を抱け…16 3 「嫌われている」「相性が合わない」は逃げ道である…18 4 前向きにもがき苦しめ…22 5 セルフプロデュースとは、目の前の仕事にベストを尽くすこと…25 6 不安だから練習する。練習するから成長する。…29 7 「心技体」ではなく「体技心」…34 8 明日の「予習」ではなく、今日経験したことの「復習」がすべて…38 9 ビジネスマンも野球選手も、3つの敵と戦っている…42 10 「達成不可能に思える目標」こそ、数字に勝つ唯一の方法…46 11 大きな成果を得るためには、一兎だけを追え…51 12 一流には自力でなれるが、超一流には協力者が必要…54 13 30代に何をするかで、40代が決まる…58 2章 勝つということ 14 「負けない努力」が勝ちにつながる…64 15 何でもアメリカ流でいいのか…70 16 采配は結果論。事実だけが歴史に残る…74 17 「勝利の方程式」よりも「勝負の方程式」…80 18 「今一番大事なことは何か」を見誤るな…85 19 すべての仕事は契約を優先する…89 20 大切なのは、勝ち負けよりも勝利へのプロセス…95 3章 どうやって才能を育て、伸ばすのか 21 ミスは叱らない。だが手抜きは叱る…102 22 欠点は、直すよりも武器にする…107 23 最初に部下に示すのは、「やればできるんだ」という成果…112 24 自由にさせることと、好き勝手にすることは違う…116 25 「大人扱い」という名の「特別扱い」はしない…121 26 基本はリストラではなく、今いる選手をどう鍛えるか…124 27 契約はドライに。引き際はきれいに…128 28 平均点から一芸を磨け…133 29 スーパーサブとして、厳しい競争社会を生き抜く…137 30 相手の気持ちに寄り添いながら、自分の考えを伝える…140 31 若手諸君、成長したけりゃ結婚しよう…144 32 シンプルな指導こそ、耳を傾けよ…147 33 「見なくてもわかる」で、確実に成長は止まる…150 4章 本物のリーダーとは 34 任せるところは、1ミリも残らず任せ切る…154 35 気心と信頼は別物…159 36 「いつもと違う」にどれだけ気づけるか…162 37 安定感より停滞感のほうがリスク…166 38 レギュラー争いは、選手同士で決着をつける…170 39 現場の長は、「いつも」ではなく「たまに」見よ…174 40 データに使われるな。データを使え…178 41 情報管理こそ監督の仕事…182 42 監督は嫌われ役でいい。嫌われ役がいい…187 43 チームに「チームリーダー」はいらない…192 44 リーダーは部下に腹の中を読まれるな…196 45 できる・できない、両方がわかるリーダーになれ…202 46 明日のために切り替えるよりも、今日という日に全力を尽くせ…206 5章 常勝チームの作り方 47 自分で考え、動き、成長させる…212 48 自己成長に数値目標は無意味…217 49 連戦連勝を目指すより、どこにチャンスを残して負けるか…221 50 最高の成果を求めるなら、最上のバックアップを…226 51 オレ流ではない。すべては堂々たる模倣である…230 52 「初」には大きな価値がある…234 53 自分がいる世界や組織の歴史を学べ…238 54 レギュラーの甘えは、完全に断ち切る…242 55 職場に「居心地のよさ」を求めるな…246 56 「極論」から物事の本質を見直してみる…250 57 一人の選手への采配で、チーム全体の空気が変わる…254 58 勝ち続けることに、全力を尽くす…259 6章 次世代リーダーの見つけ方、育て方 59 プロフェッショナルは、段階を踏んで育てる…264 60 監督の仕事は、選手ではなくコーチの指導…268 61 世代交代、配置転換はタイミングがすべて…271 62 「リーダー不在の時代」ではない…276 63 俺のやり方は、おまえのやり方ではない…280 64 引き継ぎは一切しない…284 65 誰をリーダーにするか。尊重すべきは愛情と情熱…288 66 仕事の成果と幸せに生きることは、別軸で考える…292 おわりに…297 |